ストレッチやマッサージ取れない痛み

 

 皆さんはご自身の身体が日頃なんとなく痛みを感じるけど、原因がよくわからないことはありませんか?

痛みには様々な種類がありますが、今回はその種類と対処方法について解説いたします。

 

 その痛みの正体は

 

【侵害受容性疼痛】

外傷、骨折、脱臼、打撲、捻挫、肉離れなど、火傷の熱や機械的刺激によって発痛物質(プロスタグランジン、ブラジキニンなど)を放出され末梢神経が受容すると痛みを感じます。

 

痛いところ=刺激、炎症がある場所

【対処方法】

❶痛めたばかり

痛めてから2〜3日はとくに患部に熱、赤み、腫れが強く出現してズキズキする感覚(自発痛)があります。

その期間は患部に対して、

Protect : 保護

Rest : 安静

Icing : 冷やす

Elevation : 挙上

を行います。大きな損傷がある場合はさらに数日様子をみながら継続します。

 

❷炎症が引いたり、炎症がない場合

所謂、慢性的に持続する痛みを表しますが、その場合は温めたり、摩る、徐々に動きに慣らしていくと軽減していきます。

慢性的な痛みの場合は、患部に負担がかかる原因を取り除かないと、痛みが変化しにくく、長期化しやすいことが特徴です。

 

 

【神経障害性疼痛】

神経そのものが傷ついたり、圧迫されて生じる痛みを表します。針で刺されたようか感覚や、電気が流れたような感覚があり、服が擦れただけで痛みを感じることもあり、長期間にわたり悩まされることもあります。

 

 痛いところ≠神経が障害された場所

【対処方法】

・不良姿勢、疲労、運動不足による物理的影響による神経の圧迫を取り除く。

・鎮痛剤

・ブロック注射

・理学療法

当院では姿勢や動作評価、生活環境をお聴きして上記の様な対策や方針を患者さんと一緒に決めていきます。

 

 

【心因性疼痛】

身体的異常は認められないが、心理的要因と中枢神経系に原因があると考えられている痛みを表します。まだはっきりと原因が解明されていない種類の痛みです。

【対処方法】

痛い場所が原因ではなく、しっかりお話をお聞きして、不安やストレスなど心理的ストレスの要因を整理して解決に向かいます。

また、自律神経調節が困難となり他にも身体の不調が発現している場合もあります。

・カウンセリング/セラピー

・生活環境調節

・姿勢、運動指導

当院では姿勢や動作評価、生活環境をお聴きして上記の様な対策や方針を患者さんと一緒に決めていきます。

専門外の場合でも専門分野へのご紹介を促すサポートができます。

 

痛みや身体からの信号なので、仕組みと対処法を知っていれば恐れることなく向き合うことができるようになります。

最初は緊張や不安から打ち明けにくいお話があるかもしれませんが、我々は患者さんの発言を否定、口外することなく解決に向かうため、寄り添う姿勢でいますので、ご不明点やお悩みがございましたらお気軽にご相談ください。